アワブロの四回目は目良家(めらけ)チームのご紹介をいたしましょう。今作の第一勢力となる強大な戦国大名である目良家。その目良家を牛耳るのが現当主の母である嵐蔵院(らんぞういん)さま。演じるのは高田聖子さんです。
戦場なのでしょうか、床机に座ってなにやら書状に目を通しています。その横から覗き込んでいる河野くんの方が気になるかとは思いますが、今は忘れて下さい。
目良家は大国で陣容も厚く、多くの家臣を抱えています。そんな侍たちを束ねる侍大将・飛沢莉左衛門(とびさわりざえもん)を演じて頂くのは、新感線六度目の出演となる早乙女太一さん。
嵐蔵院の信頼も篤い莉左衛門ですから、戦評定でも重要な役割を担います。嵐蔵院さまに何か指図を受けています。しかもやたらに強い。剣を取っては向かうところ敵無しです。
ただね、ちょっと口べたなんですよ。ちょっとっていうか、だいぶ。喋るたんびにいちいち引っかかります。
例えば、こんなカンジでカッコよく登場する莉左衛門がいたと思って下さいよ。
抜き身片手に颯爽と、ニヒルな雰囲気で現れた莉左衛門ですが、その直後にはこんなカンジになっています。
どうしました? 歯を食いしばって苦しそうですが、大丈夫ですか? いえ、大丈夫なんです。こういうのが莉左衛門さんなんです。
いつもはクールだったりニヒルだったりする役が多かった太一くんですが、今回の太一くんは面白いですよ。意外な一面も見られますので、そのあたりもお楽しみに。
目良家には様々な人々がいるのですが、その中からもう一人だけご紹介させて下さい。実は、今公演には劇団員の山本カナコさんも出演する予定でしたが、前十字靱帯断裂の治療のために降板することとなりました。そして、その代役として宮下今日子さんにご出演頂くこととなりました。お忙しいところありがとうございます。
今日子さんには冷静で有能な目良家家臣を演じて頂きます。しかもなにやら曰くありげですよ。
嵐蔵院との関係も複雑なようですね。その種明かしはぜひ本編でご確認下さい。
ちなみに今日子さんの身長は173cm。カナコさんとの身長差は約20cmほどもありますから、随分と印象が違うかもしれません。いや、この役はすでに今日子さんのモノですから気にしなくて良いでしょう。
そんなこんなの目良家の皆様。紗々姫と源七を追い回し、十兵衛と輝親に翻弄される、まあ判りやすくいえば悪者チームですが、それぞれの国にも言い分があり、それぞれの生活があるのです。どうぞ目良家も嫌わないでやって下さいね。