/けむり/アワブロ06「劇団員とコハマちゃん」

前回は河野くんとさとみさんをご紹介しましたね。今回も劇団員近辺からお届けしましょう。大丈夫、なんだか個性的な人々はまだまだいっぱいいますから。

そんなおかしな劇団員の中で、唯一大阪に住んでいるのが村木よし子さん。東京での稽古や公演中はウィークリーマンション暮らしです。一人淋しく単身赴任。そんなよし子さんを癒してくれるのが愛鳥であるインコのコハマちゃん。

この日は稽古終わりで大阪に帰る用事があったので、稽古場に連れてきてくれました。稽古場前室での皆のアイドルになっていましたよ。

続いては劇団員最年長、この夏に還暦を迎える逆木圭一郎さん。還暦ですよ、還暦。暦が一周して60歳ってコトですよ。ちなみに逆木さんといのうえさんは小学校からの同級生なので、いのうえさんも今年度で還暦です。うわあ、劇団が39周年ってコトはこういうコトなのですねぇ。

まもなく還暦の逆木さんが何かの台の上で足をブラブラさせながら大喜びですよ。横では成志さんも笑っていますし、奥では菜名さんも微笑んでいます。なにやら楽しいシーンなのでしょう。還暦だけど。

続いてはダンスシーンです。今作は本格時代劇と銘打っておりますが、なぜだか数曲ダンスシーンがあります。いや、そんなバリバリのダンスシーンではありませんよ。農民が稲を刈りながら豊作を願う踊りのようなシーンです。

そんな稲刈りダンスシーンから、保坂エマさんが弾けて光り輝く瞬間をご覧下さい。

弾けてるね! 光り輝いているね! あまりの眩しさに周りの人々も驚いています。保坂エマ、46歳。職業、劇団員。今後のご多幸を祈っております。

ダンスシーン繋がりでこちらも。稽古場の隣には控え室があって、セリフを確認したり打ち合わせをしたりできるのですが、ある日は劇団員たちがダンスの自主練をしていました。

楽しそう! なんだか楽しそう! なんか振りはバラバラだけど。前列手前から、インディくん、よし子さん、エマさん。ちょっと見えにくいけど後列では武田さんと礒野くんも練習していますよ。隙間時間に自主練をするのも大事な稽古なんです。

最後は村木仁さん特集を。厳密に言えば仁さんは劇団員ではないんです。でも、我々と同じ事務所に所属する俳優さんで、もうかれこれ20年ほど本公演に出演し続けて頂いているので、まあほぼ劇団員です。かつてはアンケートに「もうあいつの食欲には興味がない!」とまで書かれていた仁さんですが、今では欠かせないメンバーとして広く受け入れられています。「お腹が空いた〜」的なセリフも無くなっていますしね。

そんな仁さんには今回は何役も演じて頂きます。セリフのない役も含めると五役。大忙しです。そんな中で、一番目立つのがこの役。

まあなんか親分的な役柄なのですが、侍らせているよし子さんに乳首を責められながらの恫喝ですよ。あまりにお二人の表情が素晴らしいので思わずGIFアニメにしてしまいました。

乳首を責められた後は十兵衛に詰め寄ります。その詰め寄り方がなんともカワイイのでぜひご覧下さい。

なに、このおじさんたち。これでも命の掛かったやりとりなんですが、全然そんな風には見えませんね。手を縛られて抵抗できない十兵衛に詰め寄ったあげく、なにやら論破されてこの表情。

なんだこれ。まあ、こういうのが仁さんの得意技。顔芸じゃねえかと思われるかもしれませんが大丈夫。大劇場では表情までは見えませんが、空気感は伝わるもんですよ。

劇団員も準劇団員も、おばさんもおじさんも、なんだかいっぱい出てくる「けむりの軍団」。楽しく苦しみながら順調に稽古は進んでおります。今年の夏秋は、けむってみませんか? けむっちゃいますか? 是非けむっていきましょう!

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