/けむり/アワブロ01「さあさあ! 稽古が始まりましたよ!」

さあさあ! 2019年劇団☆新感線39興行・夏秋公演「けむりの軍団」の稽古が始まりましたよ! 一昨年・昨年と豊洲のIHIステージアラウンド東京でしか公演を打っていなかった我々劇団☆新感線が、春公演「偽義経冥界歌」で大阪・金沢・松本と周り、そして夏秋公演「けむりの軍団」では東京・福岡・大阪に参りますよ!

そして! トリドクロ以来、二年振りにアワブロも帰って参りました! いやあ、なんかねえ、色々あって休んでいたのですが、古田くんを始めとする劇団員がほぼ揃う劇団本公演だってんで復活しちゃいました。ちなみに、アワブロってのは「劇団員・粟根による稽古場レポートのブログ」の略ですよ。

チラシだってポスターだって、主要キャストだけじゃなくて出演する劇団員達みんなで飾っていますよ。いかにも劇団公演ってカンジでなんだかとっても良いチラシです。まあ公演の一ヶ月半前に出来上がってきたので、まだご覧になったことがない方もいらっしゃいましょうが、私達だって同じです。顔合わせの日に初めて見ましたから。

そんなワケで、雨森源七役の須賀健太さんも思わず写真を撮っちゃうくらいです。

ツキドクロ以来二度目の出演となる健太くんは、元気一杯だけど頼りない侍・雨森源七を演じて頂きます。かつて上演されたPARCO THE GLOBE TOKYO PRESENT「鉈切り丸」を含めると、いのうえ演出作品は三回目ですから慣れたもんです。千本ノックに慣れたもんです。慣れたカンジでビシビシ千本ノックを受けていますよ。

稽古の初日には「顔合わせ」から「本読み」へと繋がるのが慣例です。顔合わせというのは公演に関係する全キャストと全スタッフが一堂に会する儀式です。このメンバーで頑張っていきましょうという会合ですね。それに続いて、台本を一通り声に出して読むのが本読みです。こうして長期間に渡る稽古が始まるワケですよ。

今回はそんな本読みの風景からレポートをしてみましょう。

まずは本読みの合間に談笑する古田くんと健太くん。

共演するのは初めてとなる二人ですが、髑髏城の稽古や本番を見合ったり食事に行ったりして既に知り合いなんです。特に古田くんは漫画とアニメの「ハイキュー!!」のファンなので、健太くんの出演していた舞台版も見に行ったりしていたのですよ。

古田くん演じる真中十兵衛と、健太くん演じる源七は終始行動を共にするのですが、既に仲良くやっていけそうな雰囲気が漂っていますね。

続いて、今作のヒロインである紗々姫を演じて頂く清野菜名さんと、今回のベテラン枠である美山輝親を演じて頂く池田成志さん。菜名さんはハナドクロ以来の二度目、成志さんに至っては15回目くらいの客演となります。アクションが得意な菜名さんにはもちろんおてんば姫を、嘘と屁理屈が得意な成志さんにはもちろん訳ありげな浪人を演じて頂きますよ。

私の隣は健太くんで、そのお隣が早乙女太一さん。

みんなの読みっぷりに思わず笑ってしまっている健太くんの向こうにいる早乙女太一さんは今回で新感線六回目ですが、古田くんと舞台で共演するのは初めて。もちろん一騎打ちもありますよ。演じて頂く目良家侍大将の飛沢莉左衛門はやたら腕は立つがやたら口べたというピーキーな役柄。今回は強い上に面白いですよ。

そして私の真向かいの席にはこのお二人が。大阪芸大時代から劇団に入っても先輩後輩の高田聖子さんと右近健一くん。相変わらずの仲の良さです。聖子さんが演じる嵐蔵院は目良家の実権を握る女傑ですが、右近さんの役どころはまだヒミツね。

ついでに劇団員のショットも一枚だけ。河野まさと・村木よし子・礒野慎吾の三名です。

なにやら密談げな顔で、でもきっとどうでもいい話をしているであろう河野くんとよし子さんですが、心配なのが右端の礒野くん。どうした、そんな目をして。何があった? 悩みでもあるのか? 心ここにあらずか? いや、まあ偶々だと思うのですが、ちょっと心配です。

そんなこんなで始まりました「けむりの軍団」の稽古です。7/15の東京公演初日から、福岡公演を挟んで大阪公演が終わるのが10/21。夏から秋へ、先の長い旅が始まりました。みんな元気で無事に終わるために、景気づけとして本読みに於ける成志さんの七変化をお楽しみ下さい。

元来、本読みは本を読むだけですから普通に読めばいいのです。みんな大人しく読んでいます。でも、私のはす向かいにいた成志さんを見ていると面白い。どうしても顔も体も動いちゃうんですね。そんな様子を納めてGIFアニメにしてみました。

まあ落ち着きのない! なんでしょうこのせわしなさは。しかし、これでこそ池田成志! この暑苦しさが成志さんなんです。暑い夏に暑苦しい成志さんを浴びる。いかがでしょう。どうぞご期待下さい!

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