/偽義経/大阪公演開幕! いのうえひでのり&生田斗真コメント、舞台写真、公演レポートが到着!

1月上旬より稽古を重ねてまいりました2019年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう)』が大阪・フェスティバルホールにて本日3月8日(金)にいよいよ開幕します!

大阪公演開幕に先駆け、劇団☆新感線主宰・演出いのうえひでのり、主演の生田斗真のコメント、 舞台写真、公演レポートが届きました!

劇団☆新感線主宰・演出:いのうえひでのりコメント

『偽義経冥界歌』は劇団☆新感線史上最大といえるほど立ち回りの多い公演です。立ち回りがダンスのようにお芝居として複雑に入り込んでいて、キャストの動きにうまく馴染まないと台詞とのリズムが悪くなり、物語のうねりが客席に伝わらなくなってしまうので、開幕までにしっかり間に合わせて良い形でお届けしたいと思っています。

生田斗真くんは、今では弟キャラではなく、すっかり立派な俳優さん。新感線のことも良く分かってくれていて、差し引き、駆け引き、気遣いすべてにおいて任せられる主役です。

大阪公演は3年ぶり。豊洲(IHIステージアラウンド東京)にずっといたので、一つの場所から解放されるエネルギー、そして劇団員が揃う楽しさもある公演です。ぜひご期待ください。

源九郎義経役:生田斗真コメント

前作『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』(2016年)は大阪フェスティバルホールにて大千秋楽を迎えました。あれから3年近く時が経ち、また同じ場所からスタート出来る事に喜びを感じています。かなり大きな会場ですが、最前列から、2階席、3階席の1番後ろのお客様まで、誰一人置いていかない、お芝居にしたいと思っています。

 稽古中は橋本さとし先輩の天然ぶりに終始翻弄された稽古場でした。久しぶりに本公演に参加する、さとしさんと、それを心から喜んでいる劇団員の皆さん。素晴らしい連帯感と幸せに満ちた稽古場でした。

 『偽義経冥界歌』は久しぶりの劇団☆新感線の新作!とにかく役者が駆け回る!闘う!歌う!少年漫画のようでありながら、誰もが楽しめるスペクタクル作品です。難しい事は考えず、僕らが創り上げる劇空間にお付き合い下さい。

劇団☆新感線版アベンジャーズ×ハムレット×リメンバー・ミー!さぁ訳が分からなくなってきただろう?楽しみになってきただろう?自信あり!そして当日券も数枚あり!劇場にて、、、否!冥界にて待つ!

【公演レポート】

生田斗真が新たなる英雄として覚醒する!正真正銘のモンスター級超大作。

「くぅぅうーーー!」。観劇中、何度声にならない歓声を発したことか。豪華絢爛、疾風怒濤、目に入るすべてが名場面。「物凄い瞬間を目にしている…」という感動と興奮が加速度的に高まっていく。正真正銘、過去最強のクオリティで贈る、劇団39年の歴史と進化が詰まったモンスター級超大作だ。

物語は冒頭から、能天気な場面と互いの刃が喉元を掠めるような、緊張と緩和が交互に押し寄せる、心臓ドキバクの展開に。登場人物らは笑顔の裏で「使命を忘れるな」と表情を引き締めるから、いよいよ何が真実で誰が味方か分からない。そんな状況にも、ワケあり偽義経がお構い無しに出陣の狼煙をあげる。均衡を破り運命の歯車が動き出す、最高にワクワクする幕開けだ。

劇空間に巨大な岩窟や海原を出現させる美術や映像、笑いや激情を増幅させる照明や音楽、機能美を備えた華麗な衣裳まで。洗練されたスタッフワークが作品に一層の深みと芸術性を与える。ステージは舞台の一番奥の方から舞台面まで階段状に伸び、戦闘場面では兵士が客席前方にまで飛び出すような迫力に圧倒される。

切り込み隊長の早乙女友貴が華麗な剣術で物語に弾みをつけると、主演の生田斗真が快活に登場。場違いな状況でダブルピースを連打するほどには無邪気だが、思わぬ機転の良さでピンチをしのぐ只者らしからぬ片鱗もチラリ。漏れなくイケメン要素も盛り込まれ、多彩な表情に首ったけ。弟役の中山優馬は、怖いくらいの従順さがかえって後の豹変ぶりに期待を持たせる。母親で巫女頭でもあるりょうは瞬時に仏と鬼の形相を入れ替え、粟根まことは鋭い眼光そのままに、チュッチュとラブに呆ける姿が新境地。そして、居並んだときの迫力と安心感が半端ない、橋本じゅん、橋本さとし、山内圭哉の渋メン手練れトリオだ。彼らが否応なく主人公を修羅場へと導いていく。やがて、藤原さくらの甘く切ない歌声が冥界の扉を開けるとき、生田斗真が覚醒するーー。血と義の狭間で偽義経は何を思うのか、しかと見届けたい。

公演レポート取材・文:石橋法子 / 撮影:田中亜紀


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