タイムカプセル館 第三回:夫婦の二人
「神州無頼街」も大阪公演が終わり、次は静岡公演。劇団初めての富士市での公演です。公演も初めてだし、個人的には来るのだって初めてです、富士市。ええと、富士山、田子の浦、富士川の戦い、でしたっけ? そしてもちろん忘れちゃいけないのがロゼシアターですよ。
ロゼシアターからはドドーンと富士山が見える、はずなのですが、なんだか天気の悪い日々が続いておりまして、あんまりハッキリとは見えておりません。残念です。皆様がいらっしゃる頃には晴れると良いのですが。
劇場は綺麗で広くて申し分ありません。初めての劇場ってなんだかワクワクしますよね。JR富士駅、JR新富士駅からバスが出ておりますが、少しややこしいので劇場のHPから調べてみて下さい。タクシーの方が楽かもしれませんよ。
まだ富士山は見られていませんが、その替わりって訳ではないでしょうが雨上がりの虹を見ることができました。しかも両端がちゃんと地面に付いています。なんとなく幸先が良くて嬉しいよね、虹って。
ええと、ここらで劇場裏話でもしましょうか。大阪公演での裏話を募集したところ、カナコさんからタレコミがありました。凶介手下役の藤家剛さんが小道具の集金袋を忘れ、前にいた保坂エマさんの銭袋を奪い取って集金袋としていたそうです。その袋で顔を隠しながら。恥ずかしがる位なら小道具を忘れないで下さい。
さあ、そんなこんなで今回もタイムカプセルを開けていきましょうか。今回は河野まさとくんと、タレコミをしてくれた山本カナコさんの夫婦の二人です。ええ、夫婦なのですよ。つきあいも長いお二人ですが、このお二人が夫婦役なのは珍しい。多分初めてですよ。
まずは河野まさとくんのカプセルを。実はもう54歳なのですが、そうは見えないほどの若々しさ。劇団内では《奇跡の54歳》と呼ばれております。
そんな河野くんが今回演じるのは「薄影の卯之吉(うすかげのうのきち)」という役でして、影が薄いです。いや、それほど薄い訳ではないのですが、他の家族が濃すぎて目立ちにくいのですかね。まあとにかく、大家族で集団行動をしています。
そんな河野くんは自分の役柄をどのように予想したのでしょうか。カパッとタイムカプセルを開けてみましょう。
続いてカプセルを開けるのは山本カナコさんです。今作では歌が多く、もうミュージカルと言ってしまってもいいんじゃないかとすら思えるほどなのですが、もちろんカナコさんにも歌って頂きますよ。たくさんってほどではありませんが、特に一幕では印象深いかもしれません。
そんなカナコさんに演じて頂くのは「はらぼてお梅(はらぼておうめ)」でして、名前の通りに妊婦さんです。河野くん演じる卯之吉と夫婦なのですが、とにかくパワフルなんです。母は強しといったところでしょうか。
カナコさんが予想した役柄はどんな感じでしょう。河野くんは暖簾でしたし、先週の二人は動物でしたからね。カナコさんにはゼヒ人間を描いてもらいたいものです。
もちろんお二人とも予想は外れてしまいましたが、今回は劇団員が大活躍です。いつもワンポイントリリーフ的にインパクトは強いが出番が短いとか、その他大勢に紛れるような役回りとかも多いのですが、今回は劇団員たちにも出番がたくさんありますぜ。特にこの夫婦と家族は最初から最後までチョコチョコと出続けますので、どうぞお楽しみに!
《緊急追記!》
てなカンジの原稿を書いておりましたが、今日になって素晴らしく綺麗な富士山を拝むことが出来ました! 劇場前にあります歩道橋「ロゼのかけはし」から見た雄大な富士山の勇姿をご覧下さいませ!
ロゼシアターにお越し頂ければこんな素敵な富士をご覧頂けますよ! ただし天気の良い時だけですけどね。