/無頼街/粟根まことタイムカプセル館 第一回:子分の二人

タイムカプセル館 第一回:子分の二人

皆さん、こんにちは! 劇団☆新感線の粟根まことです。いよいよ「神州無頼街」の大阪公演が開幕致しました。
いよいよです。いよいよいよですよ。大変お待たせ致しました! お待たせしました替わりに、歌あり殺陣あり笑いあり、何でもアリの新感線エッセンスを特濃特盛のお祭り騒ぎでお送りいたしますので、どうぞご期待下さいませ!

しかし、もちろん何の問題もなく公演が準備できた訳ではありません。そもそもこの公演は2020年の秋に上演する予定だったのです。それが新型コロナウイルスの蔓延により残念ながら公演を延期することが決定してしまったのです。稽古が始まるよりも遙か前に。
稽古も始まっておりませんから、台本は出来上がっていても劇団員には配布されていません。あらすじとゲスト陣の配役だけが知らされている状態です。しかし、二年後に上演されることは決まっています。

そこで私は思いました。この状況を利用しない手はない。二年後に延期された作品での、自分の役柄と役名を予想してもらいたい。そして、二年後に答え合わせをしたい。そんなタイムカプセル企画を思いついたのです。思いついちゃったのならば、これはやらずばなりますまい!

そんな訳で、2020年夏の段階で、劇団員の皆さんに「神州無頼街」での「役名」と「役柄」、そしてその想像図をイラストで描いて頂き、その当時の自撮り写真も添えてもらいました。もう一度言いますが、この段階で劇団員の皆さんはあらすじとゲスト陣の配役しか知らないんですよ。
さあ、二年前の皆さんは自分の役柄をどのように予想したのでしょうか。私・粟根まことがこのタイムカプセル館の館長として、皆様をナビゲートしていきたいと思います。最近では稽古場レポートである「アワブロ」もお届けできていませんからね。今回はこのタイムカプセル館を「アワブロ番外編」として、劇場での様子も交えながらお届けしたいと思います。


まず、第一回目は言い出しっぺの私から。私の本当の役名は「風天千之介(ふうてんせんのすけ)」でして、髙嶋政宏さん演じる身堂蛇蝎が率いる身堂一家の子分です。 実を言いますと、宣伝用写真撮影の関係で私は既に台本を読んでおりました。だから役名も役柄も知っていました。知ってしまっていたのです。
とはいえ、この企画を言い出したのは私ですから書かない訳にはいかないでしょう。 という訳で、まずは一旦、自分の役柄を忘れた状態で書いております。つまり私の妄想です。よろしくお願い致します。

粟根まこと

続いては、私が演じる風天千之介とコンビを組みます「雲海百千代(うんかいももちよ)」役の右近健一さんを。コンビですから、百千代さんも身堂一家の子分です。
実はこの千之介と百千代のコンビは、身堂一家で出会ったのではなくて以前から知り合いの関係です。それがどんな関係なのかは本番を見てのお楽しみ。

個人的には勝手に「千百コンビ」と名付けていました。「“千”之介」と「“百”千代」ですからね。ところが、よく考えてみれば「百千代」の中に既に“百”も“千”も入っちゃってるんですよ。うーん。命名失敗です。
さて、右近さんはどのようにご自分の役柄を予想しているのでしょうか。


如何でしたでしょうか。こんなカンジでタイムカプセル館を展開していきますよ。これから毎週木曜日辺りに二人ずつご紹介していく予定です。まだまだ先となる静岡・東京公演までのお楽しみとして、なるべくネタバレをせずにカプセルの蓋を開けて参りますので、どうぞご期待下さいませ!

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