【レポート文追加】いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』製作発表記者会見開催!

写真左上から
いのうえひでのり(演出) 早乙女友貴 山内圭哉 橋本じゅん 三宅弘城 粟根まこと 中島かずき(作)
藤原さくら りょう 生田斗真 中山優馬 橋本さとし

2019年劇団☆新感線が旗揚げ39周年にあたる“サンキュー興行”を敢行。この3年ぶりの本公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』の製作発表記者会見が11月下旬、都内某所にて賑々しく行われました。
今回は“偽義経”ということで、長唄で知られる杵屋佐喜社中による源義経を想い詞と曲を書き下ろした『時の花』の調べにのせて、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、主演の生田斗真らが厳かに、華やかに登場。今回、新感線初参加は中山優馬と藤原さくらの2名のみで、劇団員以外も経験者、いわゆる準劇団員率の高いキャスト陣が揃ったということもあり、ボケあり、ツッコミありの、笑い声の絶えない会見となりました。
内容の詳細はまだ明かせない部分が多いものの、ヒントを少し匂わせつつ、それぞれ意気込みや期待感など熱い想いを大いに語っていましたので、ここで各自のコメントをまとめてたっぷりご紹介します!


中島かずき(作)
 

「義経の話ということで今、長唄が流れていましたけれども、こういう厳かな雰囲気の芝居にはなりません(笑)。基本的にはいつも通りの新感線らしい、賑やかな芝居になります。生田くんとは『スサノオ』(2002年)以来ですので、17年ぶりですね。新感線にはよく出てもらっていたんですが僕とは久しぶりで、ずっと一緒にやりたいねと話していたので、やっと機会ができてうれしく思っております。かなりハジけた役なんですけれども、ほかでは抑えた、どちらかというとウケの芝居が多い気がするので、新感線に出ていただくからにはやはり少し図抜けた明るさを持ったキャラクターをやってもらおうと思っています。ほかのキャストたちも含め、展開がドラスティックに二転三転する芝居になっていますので、お客様には最後までたっぷり楽しんでいただけると思います」


いのうえひでのり(演出)
 

「久しぶりに普通の劇場でやれるというか、客席が回るのを考えずに演出できることが、まず自分ではすごく新鮮です(笑)。相変わらず映画やマンガのように場面が多く、激しく転換していくので、その展開をどう見せていくかはこれまで同様に大変そうだなと思っています。そして斗真は今まで何回も新感線には出てもらっていますが、実は“いのうえ歌舞伎”に主演としては初登場になるので。思いっきり暴れてもらいたい。それを支えるメンバーもほぼ準劇団員と呼ばれているような、新感線経験者の多い大変心強いメンバーが揃いました。加えて中山優馬くんと藤原さくらさんという、若い二人のフレッシュな登場もすごく楽しみにしております。内容的には、まさに“ザ・新感線”で戦いながらさまざまな方向に展開していくので、そこをどう見せていくか。“チャンバラ版アベンジャーズ”、みたいなものになりそうな気がします」

生田斗真<源九郎義経(みなもとのくろうよしつね)>

「2年前に『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』(2016年)という作品に出演させていただいていた時に、いのうえさんから「次はいのうえ歌舞伎で、斗真のために考えた企画があるから一緒にやらないか」と言っていただいたところから今回の企画はスタートしました。この2年間、東京でずっと客席をぐるぐる回していた新感線のみなさんと、今度は自分たちのほうから地方都市をぐるぐる回るという企画が非常に面白いですよね(笑)。僕も今からワクワクしていますし、これは新感線の39周年で“サンキュー興行”ということですので、ぜひ僕もみなさんと一緒にまずは地方のお客様から、たくさんのサンキューを届けていきたいなと思っています」

りょう<黄泉津の方(よもつのかた)>
 

「奥州奥華の秀衡の妻で泰衡の母、そして奥華一族の巫女長の役となりますので、妻として、母として、巫女長として、それぞれの表情をうまく出せたらいいなと思っております。『髑髏城の七人』Season花(2017年)が私は初新感線だったんですが、その上演中から、またすぐに出させていただきたくて『もしチャンスがあればよろしくお願いします』とアピールしていたんです。それがこんなに早く実現して、本当に嬉しいです。今回は殺陣とアクションが満載で体力勝負な作品になりますが、体力に関しては『髑髏城~』の時に証明できたと思っていますので、長期間の公演になりますけれども最後まで楽しみつつ、面白い作品を届けられたらと思っています」

中山優馬<奥華次郎泰衡(おうがのじろうやすひら)>

「今回、初めて参加させていただきます。こんなに素晴らしい皆様とご一緒させていただけることが、本当にありがたいです。新感線の舞台はDVDで拝見させていただきましたが、誰が見ても、どの世代でも楽しめる作品だなと思いました。そこに自分が出させていただけるなんて、とても緊張します。同じ事務所の仲間も出させていただいたりしていましたので、その時はなぜ僕じゃないんだろうと羨ましく思うこともあったくらいです。今回、僕は斗真くんの弟の役を演じさせていただきますが、自分には兄はいないので今回、兄貴ができることが本当に嬉しくて。精一杯楽しみながら自分の役を全うしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」

藤原さくら<静歌(しずか)>
 

「演技は2年ちょっと前にやらせていただいたことがあるものの、舞台でお芝居をすることが自分にできるのか、最初は少し不安でした。でも新感線の舞台はずっと前からお客さんとして観ていたので、その舞台に自分が立てるということをまず幸せに思います。本当に素敵な舞台なので、楽しみに演じたいと思います。がんばります! 劇団☆新感線の舞台に出演されるみなさんは、よくお酒を飲まれるということですので、私も負けじとくらいついていこうかと思っています」

粟根まこと<源頼朝(みなもとのよりとも)>
 

「日本人なら誰もが知っている武家の棟梁、源頼朝を自分が演じることになるとは想像もしていなかったのですが、台本を読みますと今回の頼朝は“目つきが悪く、性格が悪く、疑り深い”という表現がありましたので、通常営業でいきたいと思っています(笑)。劇団☆新感線も39周年ということですが、そのうちの34年ほど所属していることになります。長くやってきたものですが、まさか豊洲でそのうちの2年間も回ることになるとは思っていませんでしたね。今回、久しぶりに回らない劇場に行けることをとても楽しみにしております」

山内圭哉<常陸坊海尊(ひたちぼうかいそん)>
 

「私も昨年の『髑髏城の七人』Season風で、ぐるぐるさせていただいていたので、今回早くもまた呼んでいただくことができまして嬉しく思います。しかも今回は大阪公演からのスタートということで、2年間ずっと豊洲にいらっしゃった劇団員のみなさんたちの“遊び行こう!”みたいな気分も一緒に楽しみたいなと思っております。準劇団員扱いだなんて、いやいや畏れ多いです。僕は関西の小劇場出身なので、新感線は本気でむちゃくちゃする先輩たちというイメージがありました。その劇団から何回も呼んでいただけるのは本当に光栄です」

早乙女友貴<遮那王牛若(しゃなおううしわか)>
 

「僕は、新感線さんに参加させてもらうのはこれが二度目になります。前回(『蒼の乱』2014年)はまだ17歳で、ものすごく緊張してしまい、常に身体に変に力が入った状態でやっていてあまり楽しむということが自分の中ではできなかったんです。ぜひ今回はいい意味で力を抜いて、最後までがんばりたい。新感線には、なんかワチャワチャやってる大人がいっぱいいるなあという印象がありました(笑)。でも、いつもみなさん楽しそうで。その中でも僕は緊張で余裕がまったくなかったので、今回はなんとか楽しみながらやれたらなと思っています」

橋本じゅん<武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)>
(2019年大阪・金沢・松本公演に出演)
 

「今回はまた、新感線の王道、どストレートな作品になりそうで、この大人の悪ふざけをまずは大阪から爆発させたいと思っています。久しぶりの大阪なので、まだ観たことのない方も含め、たくさんの方に来ていただきたいですね。39周年とはいえ、こんな僕を使い続けてくださって、学生の頃から次から次に公演をやり続けてる感覚のままで今も来ています。そこに新たな仲間がどんどん増えていっている感覚です。感謝です。39です。ありがたいというか奇跡的というか、このご縁を大事にしつつ、楽しんで今回も元気に大暴れしたいと思います」

三宅弘城<武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)>
(2020年東京・福岡公演に出演)
 

「新感線に参加するのは6回目になります。今まではちょっと頭のあまりよろしくないおバカな役が多かったんですが、今回は初めてまともな役というか(笑)、義経をサポートする弁慶という大役を仰せつかることになりました。これは自分にとっても、新感線における新たな挑戦だと思います。僕の場合は再来年の話なので、ちょっとまだピンと来ていないところもありますけどね。来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、再来年だと何が笑うのか、期待しながら再来年を待ちたいと思います。じゅんさんと一緒の役を演じることはプレッシャーですが、僕なりの弁慶を作っていきたいと思います」

橋本さとし<奥華秀衡(おうがのひでひら)>
 

「この間の『メタルマクベス』disc1で21年ぶりに劇団☆新感線に復帰させていただいたばかりで、とある先輩から“おまえ、また出るんかい!”って言われましたが、また出ます!(笑) でも僕としては(中島)かずきさんの脚本、いのうえさんの演出でできることが、ある意味本当に帰ってきた気持ちになれそうだと思っています。以前、占い師に人生のピークは53歳、54歳あたりだと言われたんですが、実は来年53歳なので、ぜひ僕の人生のピークを見届けていただきたい(笑)。また、こんなにカッコイイ生田さんと中山さん兄弟のお父さん役なんですが、父親役ってあまりやったことがないので新しい一面をご披露できそうで楽しみです。間違いなく最高の作品になると思いますよ!」

また、その後の記者からの質疑応答のコーナーでは

――――「今回、準備していること、楽しみにしていること」

いのうえ「客席を回さずにアクションやオモシロを作ることが一番の課題ですが、逆に僕にはそれがすごく新鮮です」

中島「この2年は連続公演で劇団員が分散して出ていたんですが今回はほぼ総結集して、ディスイズ新感線みたいな形で濃いキャラを演じてもらいます」

生田「一番の魅力は立ち回りだと思うので今からトレーニングを始めています。それと、タイトルに“冥界歌”とあるように歌うシーンもありそうですからお楽しみに」

――――「サンキューを伝えたい相手」

中島「お客様と、一緒にやってきてくれたメンバー、そして演劇の神に感謝します」

粟根「お客様はもちろん、スタッフにもわれわれは支えられていますので、このサンキュー興行を機会に大きい声でサンキューと伝えたいと思います」

三宅「ここまでやってこれたすべての状況に感謝いたします、ありがとうございます」、橋本じゅん「では僕は、ここで両親に感謝したいなと思います」

中山「僕のすべてのストレスを吸い取ってくれている愛犬に感謝します」

生田「僕は、僕自身を演劇の道に導いてくれた新感線のみなさんにサンキューを言いたいです」

りょう「私は準劇団員の座を狙っていますので、ここでいのうえさんや中島さん、新感線の方にサンキューを」

藤原「今回新感線に出るにあたって、本当にそれが楽しみと言ってくださっているみなさんに感謝を伝えたいと思います。サンキュー!」

橋本さとし「劇団☆新感線、家族、お客様、今日お集まりいただいて宣伝してくださる方に。そしてしょうもないことをやってもすべて拾ってくれる山内圭哉に(笑)」

山内「劇団☆新感線さんの舞台に立っている時、カーテンコールが終わって楽屋に帰ってくると独特の達成感があるんです。それをまた感じさせていただけることに感謝したいです」

早乙女「僕は『アオドクロ』を観て殺陣を一生懸命やろうと決意したので、その作品を作ってくれた新感線さんにサンキューと言いたいです」

いのうえ「この39年間を支えてくれたお客さん、スタッフはもちろんですが、特にうちの小道具を担当していた高橋岳蔵ことインディ高橋に。この2年の連続公演でさすがに疲れて、しばらく小道具づくりから離れるというのでご苦労様でしたというのと、今後は気持ち悪い役の役者専門でがんばってという意味も含めて、岳蔵くんサンキュー!」

(以上、発言順)

といった質問に各自がテンポよく返答し、笑いをとったり、拍手が巻き起こったり。そして最後は主演の生田が

「2019年から2020年にかけて、かなり長い期間の公演となりますが、演劇を観たことのない方も、ふだんから大好きで観ている方もぜひぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思っています。きっと、こんなに面白い舞台があるんだ!と衝撃を受けていただけるんじゃないかと思いますので、どうぞよろしくお願いします」

とコメントし、会見を力強く締めくくってくれました。

果たしてこの最新作ではどんなステージが具現化するか、2019年春の開幕まで、どうぞお楽しみに!

TEXT:田中里津子 撮影:田中亜紀

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