/けむり/アワブロ11<最終回>「さあ!始まるよ!始まっちゃうよ!」

さあ! 始まるよ! 始まっちゃうよ! けむりの軍団! 皆さんも早く見たいよね! 稽古場レポートなんてしてる場合じゃないって!

ええと、そうですね。それどころじゃないですもんね。じゃあ、ま、このアワブロもそろそろ終わりにしましょうか。

もうね、最後だからジャンルにとらわれずに、稽古場で撮れた面白写真を掘り返して、ドンドンご紹介いたしましょう。最後だからいっぱいだよ!

劇団員の中でも、ここまであまりご紹介してこなかったインディ高橋くんと吉田メタルくん。この二人は今回コンビですが、あまり出番がありません。これまた威勢だけはいいが頼りない浪人コンビでして、なんとも情けない感じが漂ってきます。

なんでしょうか、インディ君のこのヘニョッとしたカンジ。水気の少ない干からびた身体と共に切なさがにじみ出してきます。横で話しかけているのが筋肉ムキムキのメタルくんであるのが更に際立たせていますね。あと、後ろで聞いている成志さんも面白い。

この二人の情けなさはこのすぐ後のシーンで最高潮を迎えます。

どう、二人して正座して、なにやら言い訳とかしている姿。いい大人ではありますが、これでも劇団員としては比較的若手の二人です。今回もなかなか良い味出してくれていますよ。

あ、そうだ! 劇団員と言えば右近健一さんの写真がありませんね。ええと、すみません。今回、私と右近さんはコンビの役でして、ということは私と出番が同じというコトでして、つまり写真が撮れないのです。右近さんファンの皆様には申し訳ありませんが、そこは本番のお楽しみに取っておいて下さい。今回ももちろん右近さんには歌い上げて頂きますよ!

まあ、そんなワケで私が出ていないシーンならば稽古の写真が撮れるのですが、特に狙ってないのに面白い写真が撮れてしまう場合があります。まあ偶然ですね。数多くの写真を撮っていると、偶然のシャッターが切り取った、いわゆる「奇跡の一枚」が生まれたりするのです。そう、奇跡の一枚からスターダムを駆け上がったあの橋本環奈さんのように!

では、ウチの橋本環奈さんの奇跡の一枚をご覧下さい!

どう! 奇跡の一枚でしょ! 別に狙って撮ったんじゃないんですよ。普通に稽古風景を撮っていたらたまたま撮れちゃったんです。撮れてしまったんです。これはもう、みなさまにお披露目するしかないでしょ。この一枚を足がかりに是非ともスターダムを駆け上がって欲しいと思います。

この奇跡の一枚を出してしまった後では他の写真も出しにくいのですが、気にせずいきましょう。そうしましょう。ちょっと面白い程度の写真ならたくさんありますから。

例えばこの成志さんと仁ちゃんの写真。

まあね、爆笑とはいきませんが、そこはかとなく面白い写真です。このお二人の顔をじーっと見ていると、ジワジワと可笑しさがこみ上げてきませんか? きませんか。そうですか。

じゃあ、こちらの成志さんとエマさんの写真ならどうですか。

あるシーンでは、エマさんが成志さんに何やら報告した後に、別の人たちの会話が進行します。つまりその間、この二人はオフ芝居で繋がなくてはなりません。

ただ、みんながまだセリフを覚えきっていなかったので、そのオフ芝居がやたらと長くなってしまいました。そうなればもう間を埋めるために二人のアドリブ合戦です。ただただバカな質問とバカな答えのやりとりでしたが、長いシーンをやりきった後なので、汗だくのエマさんが必死になって答えていたのが面白かったんですよ。これまたジワジワくる写真です。

じゃあ、こういうのはどうでしょう。あるシーンでの河野くんの動きが面白かったのでGIFアニメにしてみました。

何かを激しく身振り手振りで主張している河野くん。そしてそれを冷ややかに見ている聖子さん。河野くんが妙に真剣なのも面白いし、Tシャツがカワイイのも気になりますけど、聖子さんの首が微妙に揺れているのも可愛らしいですね。ずっと見ていられるアニメです。

さあて、「けむりの軍団」稽古場レポート・アワブロの最後を飾るのは毎度お騒がせ娘の中谷さとみさんにお願いいたしましょうか。味噌汁泥棒が出たぞー!

以前にも書きましたが、稽古場には大量のお菓子があるのですが、先輩たちの差し入れなどでカップラーメンやカップ焼きそばも結構あるんです。

ある日、そんな差し入れの一番手前にカップ味噌汁があるのを見つけたさとみさん。「コレ、誰かが作ろうとして置いたんかなぁ」とか言いながら、ちょっとだけ周りを見回し、気を使う振りだけして、スグに作り始めてしまいました。

丁度食べているところに稽古を終えた宮下今日子さんが戻ってきて一言「それ、あたしの〜」。そのお味噌汁は今日子さんのだったのです。今日子さんが作ろうと思って持ってきて、出番が始まるから置いていったモノだったのです。

おにぎりに合うから丁度良いと思って、とはさとみさんの言い訳。日本語としては正しいのに、まったく意味が判りません。それはただの味噌汁泥棒です。翌日、今日子さんのためにお詫びとしてカップ味噌汁を三つ買ってきたさとみさんでした。

あ! ここに右近さんがいたね。

味噌汁泥棒だけではなく、様々な人々が入り乱れる「けむりの軍団」。戦国末期、目良家と厚見家。一向宗勢力と謎のけむりの軍団。ヤクザと博徒、農民と町人。様々な人々が複雑に絡み合い、嘘とハッタリ、空約束と泣き落としとが乱れ飛ぶ、クロサワ映画っぽかったり落語っぽかったりする話。十兵衛と輝親、紗々姫と源七、四人のドタバタ珍道中と、それに巻き込まれる大勢の可笑しな物語をお楽しみ下さいませ!

/けむり/アワブロ10「楽しかった稽古場での思い出」

初日も目前となりまして、稽古場レポートもそろそろ大詰めでしょうか。我々も劇場に入って舞台稽古をしている頃でしょう。どれほど稽古場でみっちりと稽古をしても、実際の舞台に上げてみると色々と修正点が出てくるもんなんです。みっちりと舞台稽古をしていきましょう。

今日はそんな楽しかった稽古場での思い出をまとめる意味で、オフショットを中心にご紹介しましょうか。

稽古場前室で休憩している時とか、稽古の合間のちょっとした空き時間とか、それぞれが思い思いに過ごしている瞬間ってなかなか面白いんですよね。色々とおかしなコトとかちょっとした事件とかが起こっているのですが、運良く写真に納められたものをいくつかお届けいたしましょう。

まずは小返し稽古直前にスタンバイ中の菜名さん。

このシーンは成志さんが寝ているところから始まるんですが、なかなか始まらないのでちょっと記念撮影。さすがは次期CM女王との噂もある菜名さん。百点満点の笑顔ですが、フトンで寝ている成志さんも良い顔です。

続いては稽古場前室での四コマ漫画。稽古場には何故だかたくさんのお菓子があるんです。制作部が用意したスナックもあれば、出演者からのお土産や事務所の方々からの差し入れなど、様々なお菓子や食べ物が揃っています。ありがとうございます。

ある休憩時間、美味しそうなクッキーを食べようとしていた健太くん。

それを、ちょっと見せてと太一くんが取り、何やら悪さをし始めました。

どうやらパキパキと割っているようです。美味しそうなクッキーが粉々に! サクサクだったクッキーがモロモロに!

慌てて取り返す健太くん。

「クッキーはほとんどが食感なんだぞ!」とか言いながら取り返しました。

イタズラが成功してご満悦の太一くん。

新感線に初めて出演して頂いたのが十年前。あの頃は無口だった太一くんが今ではすっかり打ち解けて、こんなに素敵な笑顔になりました。こんなコトやってますけど、太一くんと健太くんは仲良しなんです。楽しそうですね。

楽しそうなのは若い人達ばかりではありません。おじさんたちも楽しくやっています。

出演者が、自分の本来の役ではない「ガヤ」的な役柄で出演することがあり、それを我々は「バイト」と呼んでいます。いえ、もちろん正式な舞台用語ではありませんが、まあそんな風に呼んでるってコトです。

大人数が必要なあるシーン。太一くん直属の配下である目良家臣として劇団員四人がバイトに狩り出されました。逆木さんとインディくんと礒野くんと仁ちゃん。大して闘わないのになんか偉そうにしているから「目良四天王」とか「目良フォー」とか呼ばれるようになりました。

どう、このいかにも弱そうな感じ。偉そうにしているのに弱そうというあたりがさすがの劇団員。なにやらカッコよく八相に構えていますが、どうみても弱い。目良フォーメンバーである礒野くんまで笑ってしまっています。

ところが! この役に立たなさそうな感じがカワイイと大人気! 稽古場のアイドルとしてみんなに愛されているんです。その愛されっぷりを更に増したくて、何やら提案をする高田聖子さん。

この目良フォーは四人固まっている方が更に弱そうだからとかなんとか、なんか色々と悪知恵を付けていますが、そもそも弱そうである必要はないんですけどね。

みなさんも是非、舞台上で目良フォーを探してみて下さい。鎧もカラフルで華やかですよ。平均年齢の高い目良フォー、決めゼリフは「お見事!」です。

まあ、目良フォーはどうでも良いとしても、大人数シーンでは劇団員たちも大活躍。ていうか大忙し。色んな人が混じっています。隅々までお楽しみ下さいませ!

/けむり/【東京公演】 立見券と当日券のご案内

立見券のご案内

立見券の販売が決定しました。

【立見券料金】¥10,500(税込)
【注意事項】立ち位置は、1階席後方の指定の場所となります。指定の場所から移動してのご観劇はできません。立見は、2列目までございます。予めご了承ください。

立見発売日:7/11(木)AM10:00
申し込みにつき、2枚までとなります。
営利目的での購入及び転売は固くお断りいたします。

発売所
チ ケ ッ ト ぴ あ → 
イ ー プ ラ ス → 


当日券のご案内

全公演ともに、TBS赤坂ACTシアター「当日券売場」にて、開演1時間前から抽選販売致します。

開演の1時間前に「当日券売場」にお集まり頂きましたお客様全員に、整理番号を引いて頂きます。整理番号1番の方から順番にご購入頂きます。
【枚数制限】お一人様2枚までです。
【席種・席番】販売席種・枚数は、日によって異なります。事前のご案内は致しません。また、席番はお客様ではお選びいただけませんので予めご了承下さい。
【料金】前売券料金と同額です。
チケット代のお支払いは、現金精算のみとなります。クレジットカードは使用できません。
抽選での販売となりますので、販売開始時間にあわせてお越し下さい。複合施設となりますので、ご協力下さい。

なお、前売り販売は、公演日前日まで各プレイガイドで販売しておりますので、ご利用ください。



東京公演情報は公式サイトにて!

◎お問い合わせ
サンライズプロモーション東京
TEL 0570-00-3337(10:00AM~6:00PM)

/けむり/特別企画!俳優生活=劇団☆新感線人生35周年を迎えた古田新太のお祝いサイト公開!

2019年、俳優生活=劇団☆新感線人生35周年を迎えた古田新太。

劇団☆新感線の作品に初めて出演した1984年以降、役者稼業に邁進してきた古田の35周年を祝して、この度プチお祝いページを開設しました。
ディープな座談会、プレゼント企画など、プチ沢山な内容となっております。

『けむりの軍団』特別企画 古田新太俳優生活【祝】35周年!サイト

この企画で魅力を再確認し、いよいよ7月15日から上演がスタートする『けむりの軍団』で舞台俳優・古田新太を是非その目でご確認ください!
みなさまのご来場をお待ちしております。

/けむり/アワブロ09「太一きゅんファンお待たせ! チャンバラ特集」

だんだん見えてきた東京公演。どんどん近づく初日。皆さん、間もなく「けむりの軍団」の幕が開きますよ。今春の「偽義経〜」には東京公演がありませんでしたから、久しぶりに東京の皆様にお目見えするってワケですね。昨年末の『メタルマクベス』disc3以来ですから約半年振りです。

「けむりの軍団」は時代劇。戦国末期が舞台です。となれば当然殺陣もあるワケです。ま、新感線ですからなんやかんやアクションはあるんですけど、特に今回は早乙女太一さんがご出演ですからね。そりゃあ闘ってもらうでしょ。

というワケで、太一きゅんファンお待たせ! 今回はチャンバラ特集といきましょうか。

まずはアクション監督である川原さんと闘っている太一くん。

どう! お二人の綺麗な太刀筋! 太一くんの重心の低さ! そして監督の顔! 立ち回りの頂上対決です。今作のハイライトの一つですよ。どうぞお楽しみに。

次は太一くんと菜名さんが闘っている写真を。まず、莉左衛門と紗々姫の関係をご説明しておきましょうか。紗々姫は厚見家当主の妹ですが、人質として目良家に嫁入りしているのです。目良家家臣である莉左衛門にとっては主君の正室ですから「奥方さま」です。紗々姫が逃げ出したので、莉左衛門は追いかけて連れ戻そうとするのです。

追う莉左衛門、逃げる紗々姫。出逢ってしまえばお姫様とはいえ闘うのです。

菜名さんはアクションもお手の物。「ハナドクロ」の沙霧もそうでしたね。莉左衛門に対して写真がブレるほどのスピードで攻め込みます。莉左衛門もガードするしかありません。さすがです。

菜名さんの素晴らしいアクションをもう一枚。

宙に浮いていますよ! これは旋風脚という回転飛び回し蹴りですね。お姫様にしては強すぎるような気もしますが、それにしても綺麗なフォームです。そして奥には古田くんがまるで出来をチェックする殺陣師みたいに偉そうに写り込んでいますが、これは単に出番を待っているだけです。気にしないで下さい。

続いては健太くん。健太くん演じる源七は厚見家家臣で、姫様である紗々姫を守りながら脱出するのですが、その前には莉左衛門が立ちふさがるのです。

おっ! いいアングル! すっ飛ばされた源七ナメの莉左衛門と紗々姫。威勢だけはいいが実は弱い源七ですから、こういう事態になるんですね。そしてラッパ屋のTシャツ。

そんな源七とはいえ、弱いなりにも闘います。紗々姫を守って莉左衛門と闘ったりもしますよ。

倒れながらも蹴り攻撃。レバー↓+強K。まあ、莉左衛門には全然敵わないんですけどね。キッチリ受け止めている太一くんも綺麗。

こんな感じでカッコイイ殺陣シーンも多い今作。もちろん皆さんお待ちかねの十兵衛と莉左衛門の一騎打ちもありますけど、あえてここでは見せません。ちゃんと写真も撮ったけど見せません。そりゃあもちろん本番のお楽しみです。

替わりと言ってはなんですが、ズバーッと斬り殺された後の仁さんでもご覧頂きましょう。

はい、死んでますね。舞台上でのシーンの邪魔にならないように、舞台の端っこで死んでますね。殺されるのも仕事です。お見事!

念のために言っておきますが、今作はチャンバラばかりではありませんよ。どちらかといえば会話劇です。それぞれの陣営がそれぞれのイデオロギーを持って戦国末期を生き抜く話。とりあえず、目良家と厚見家が争っているコトだけ覚えておいて頂ければ大丈夫。気楽にお越し下さいませ。

/けむり/アワブロ08「古田くんと成志さん特集」

気がつけばもう七月。梅雨というよりも既に夏を感じさせる暑さですが、稽古場はもっと暑いです。暑苦しいです。特に成志さんが。十月の大阪までこの暑苦しさを保って頂きたいと思います。

今日はそんな暑苦しい成志さんが古田くんに殴られているショットをまとめてお送りいたしましょう。特に注釈も付けずに。だってただ殴られているだけだから。それでは六枚続けてどうぞ。

ええと、二人がまだ台本を持っていることからも判る通り、まだ段取りが決まり切っていない頃でしたので、殴り方も割と適当です。顔だったり腹だったり目つぶしだったり。即興でやっているのに成志さんの殴られが見事ですね。

なんかこれだけでは稽古場レポートっぽくないですか。ま、そうでしょうね。ただ殴られているだけの写真ですから。なので、稽古場で撮れたお二人のちょっと面白い写真などでもご紹介いたしましょうか。

まずは成志さんの暑苦しさが遺憾なく発揮されている写真を。

なにこれ。まあ切腹シーンですね。嘘とその場しのぎが得意な輝親ですから、もちろん本気ではありません。でもちょっと刺さっています。刺さって痛いんです。なのでこの暑苦しい表情なんですね。

成志さんでもう一枚。あるシーンで敵を怯えさせる必要が生じました。その時に成志さんが取った行動がこれ。

謎のダンス。ふしぎなおどりをおどった! MPがさがった! いやMPは下がりませんが、なにやら威嚇しているようです。輝親が威嚇したとて効果は無さそうですが、とりあえず尻馬には乗る人なんですね。

お次は古田くん。なんでそんな顔をしているの?

源七を睨んで「なんだその目は」と言い返される時の顔。あ、それ、睨んでいたんですね。目、開いてないように見えるんですけど。まあ、なんだその目はとは言いやすいですけどね。隣で成志さんも笑っています。

最後も古田くんで。なんだかんだあって、後ろから急にゾンビっぽい人々が現れた時の驚き。

まあそうなるよね。まずもって、時代劇でゾンビっぽい人々が突然出てくるというのも予想外ですからね。そりゃ驚きもしますでしょ。なんか漫画みたいな構図で面白さもひとしおです。ちなみにゾンビは黒Tが加藤学さん、赤Tが山崎翔太さん、あと手だけ写っているのがあきつ来野良さんの三人ですよ。

こうして何度もこのお二人の特集を組んでしまうほど、二人が面白いんです。出番も多いしセリフも多いし、なんだか汗だくになりながら面白い稽古をしていますよ。がんばれおじさんたち!

/けむり/アワブロ07「アクションメンズとダンサーズ」

豪華なゲスト、おかしな劇団員、そして屈強なアクションメンズとしなやかなダンサーズ。総勢37人の出演者でお送りいたします「けむりの軍団」。我々の間では、すでに「けむり」と略されています。

本格時代劇ですから大人数が入り乱れるシーンも数多くあります。侍、町人、農民、僧侶。もうとにかく膨大な登場人物が入り乱れます。要するに、みんな着替えて着替えて出たり入ったり。

特にアクションメンズとダンサーズはずっと出番と着替えの連続です。大車輪の大活躍です。そんなみなさんの活躍の一部をご紹介いたしましょう。

まずはこちらの躍動感ある写真をご覧下さい。

男たちがたくさん雪崩れ込んできていますね。なんかそんなシーンなのですが、この勢いがいいんですよね。男臭さ満載でお送りいたします。

こんな男たちは雪崩れ込んだ後にどうするか。もちろんご飯の時間です。

なんか美味しそうに食べるんですよね。ガツガツと。これぞ男の食事です。そんな男たちの食事を運んでいる様子がこちらです。

なにやら大皿を捧げ持って、たくさんの女中さんが走っております。舞台を上手から下手へ、何度も何度も往復します。しかも、シーンを作るためには試行錯誤しますから、何度も何度もやり直しさせられます。この日、彼女たちが一体どれほどの距離を走らされたのか、気の毒になるほどでした。

このように、今回も大人数のシーンが多いんです。あっちの勢力、こっちの勢力、そして街の人々。様々な人間模様が交錯して重層的な物語を組み上げます。これも着替えて着替えてのお陰です。アンサンブルに加えて劇団員たちも大忙しなの。大変なの。

そうして大人数が揃うと睨み合いが始まります。大勢が一方向を睨んでいる写真ってなんか面白いんですよね。まずは一枚。

なにやら悔しげに叫んでいますよ。悪者たちが「あの野郎!」的な悪態を叫んでいますよ。みなさん、実に良い顔をしています。

かと思うと農具を片手になにやら威嚇している人たちもいます。

クワや鎌を持って闘う気まんまんです。みんな良い顔なんですが、中でもセンターのエマさんが素晴らしいですね。決意と敵意を感じる表情です。ここがエマさんの見せ場なのです。出番も少ないのでお見逃し無く。

最後はみんなで歌の稽古をしている所をご紹介しておきましょうか。今作でも数曲だけ歌があるのですが、ソロで歌い上げるというよりも、みんなで群唱するカンジですね。なので歌稽古も大人数なのです。

歌唱指導はもちろん右近健一さん。歌が巧い人ばかりではないこの集団を上手に操り、素晴らしいハーモニーへとまとめ上げて下さいます。

各パートごとにまとまって順番に練習するのですが、右近さんの指導が具体的に気持ちや顔を指定したりするので、みんなそれぞれ面白い顔になっていたりするのです。

歌っている人、笑っている人、呆れている人、人それぞれ。これでもみんな本気で歌稽古しているんですよ。そして最終的には素敵な合唱になるんです。

クロサワ風の本格時代劇なのに歌も踊りもあるお芝居。要するに堅苦しいお話じゃぁないってコトですよ。もちろんチャンバラもあるよ! お楽しみに!

/けむり/アワブロ06「劇団員とコハマちゃん」

前回は河野くんとさとみさんをご紹介しましたね。今回も劇団員近辺からお届けしましょう。大丈夫、なんだか個性的な人々はまだまだいっぱいいますから。

そんなおかしな劇団員の中で、唯一大阪に住んでいるのが村木よし子さん。東京での稽古や公演中はウィークリーマンション暮らしです。一人淋しく単身赴任。そんなよし子さんを癒してくれるのが愛鳥であるインコのコハマちゃん。

この日は稽古終わりで大阪に帰る用事があったので、稽古場に連れてきてくれました。稽古場前室での皆のアイドルになっていましたよ。

続いては劇団員最年長、この夏に還暦を迎える逆木圭一郎さん。還暦ですよ、還暦。暦が一周して60歳ってコトですよ。ちなみに逆木さんといのうえさんは小学校からの同級生なので、いのうえさんも今年度で還暦です。うわあ、劇団が39周年ってコトはこういうコトなのですねぇ。

まもなく還暦の逆木さんが何かの台の上で足をブラブラさせながら大喜びですよ。横では成志さんも笑っていますし、奥では菜名さんも微笑んでいます。なにやら楽しいシーンなのでしょう。還暦だけど。

続いてはダンスシーンです。今作は本格時代劇と銘打っておりますが、なぜだか数曲ダンスシーンがあります。いや、そんなバリバリのダンスシーンではありませんよ。農民が稲を刈りながら豊作を願う踊りのようなシーンです。

そんな稲刈りダンスシーンから、保坂エマさんが弾けて光り輝く瞬間をご覧下さい。

弾けてるね! 光り輝いているね! あまりの眩しさに周りの人々も驚いています。保坂エマ、46歳。職業、劇団員。今後のご多幸を祈っております。

ダンスシーン繋がりでこちらも。稽古場の隣には控え室があって、セリフを確認したり打ち合わせをしたりできるのですが、ある日は劇団員たちがダンスの自主練をしていました。

楽しそう! なんだか楽しそう! なんか振りはバラバラだけど。前列手前から、インディくん、よし子さん、エマさん。ちょっと見えにくいけど後列では武田さんと礒野くんも練習していますよ。隙間時間に自主練をするのも大事な稽古なんです。

最後は村木仁さん特集を。厳密に言えば仁さんは劇団員ではないんです。でも、我々と同じ事務所に所属する俳優さんで、もうかれこれ20年ほど本公演に出演し続けて頂いているので、まあほぼ劇団員です。かつてはアンケートに「もうあいつの食欲には興味がない!」とまで書かれていた仁さんですが、今では欠かせないメンバーとして広く受け入れられています。「お腹が空いた〜」的なセリフも無くなっていますしね。

そんな仁さんには今回は何役も演じて頂きます。セリフのない役も含めると五役。大忙しです。そんな中で、一番目立つのがこの役。

まあなんか親分的な役柄なのですが、侍らせているよし子さんに乳首を責められながらの恫喝ですよ。あまりにお二人の表情が素晴らしいので思わずGIFアニメにしてしまいました。

乳首を責められた後は十兵衛に詰め寄ります。その詰め寄り方がなんともカワイイのでぜひご覧下さい。

なに、このおじさんたち。これでも命の掛かったやりとりなんですが、全然そんな風には見えませんね。手を縛られて抵抗できない十兵衛に詰め寄ったあげく、なにやら論破されてこの表情。

なんだこれ。まあ、こういうのが仁さんの得意技。顔芸じゃねえかと思われるかもしれませんが大丈夫。大劇場では表情までは見えませんが、空気感は伝わるもんですよ。

劇団員も準劇団員も、おばさんもおじさんも、なんだかいっぱい出てくる「けむりの軍団」。楽しく苦しみながら順調に稽古は進んでおります。今年の夏秋は、けむってみませんか? けむっちゃいますか? 是非けむっていきましょう!

/けむり/ヴィジュアル撮影 レポート 池田成志篇

衣裳をつけメイクを終えてフロアに出てきた池田成志さんのいでたちを見た途端、「まるで台本から飛び出てきたみたい」「ホンモノの美山さん、キター!」と、スタジオには拍手と共に早くも爆笑が巻き起こっています。劇団☆新感線39興行・夏秋公演の『けむりの軍団』で謎の浪人、美山輝親役に扮する池田さんは、なんとこれが新感線には13回目の参加。もはやスタッフ陣も、ほとんどが馴染みの顔だらけの模様で、アートディレクターの河野真一さんも今回のヴィジュアル撮影のコンセプトについて「説明します……っていうか、改めて説明なんていらないか?」とニヤニヤ。「うん、別にいいよ、こんな感じでしょ?」と笑顔で逃げるポーズをとる池田さん。

「それにしても想像通りに汚してもらったなあ!」「これって、史上最高の汚さじゃない?」「いや、さすがに、がめ吉(『蜉蝣峠』で梶原善さんが演じたキャラクター)には負けるかも」などなど、スタッフたちが口々に語るように、今回の池田さんは見事なほどにあっちもこっちもボロボロ、髪もボサボサ。しかし意外にもこのボロボロの衣裳、よく見ると桔梗や椿など花の柄が入っていて、衣裳スタッフに聞いてみたところによると 実は高級な“辻が花染め”の生地からできているのだとか。

自分の立ち位置の正面に用意された姿見を見て、自らポーズと表情を作る池田さん。中腰で片足を上げ走るような体勢にして「こういう感じ?」と聞くと、河野さんが「やっぱり、わかってるねえ!」とOKサイン。が、数分で「これ、俺だけがキツいポーズなんじゃない?」「古田なんか座ってるだけでラクそうだったぞ」「俺、もう軽く汗かいてるし!」とネガティブなコメントが徐々に漏れ出てきました。実際、腰を落として片足を上げてキープするのはかなりキツそう。そこで、カメラマンの相澤心也さんが「じゃ、成志さんが足を上げるタイミングに合わせます!」と提案。それ以降は「せーの、ハイ!」の掛け声に合わせて、シャッターが切られていきます。

あっという間に汗だくになってしまった池田さん、「いつも新感線の撮影ってキツイんだよなー!」とボヤきが止まりません。とはいえ、「もっとカッコイイ顔で撮りたいんだけど、できない?」という河野さんの注文には「黙っててもらっていい?」と即答。早速、キリっと表情を引き締めて撮影に臨むのですが……しばらくすると、おどけた表情になり、目を見開いたり、舌を出したり……。「だから、顔……。どうしてもやりたいんだな。俺はカッコイイのが撮りたいのに」と河野さんからツッコまれると「わかってるって! 身体がキツくなると、ついこうなっちゃうの!!」との言い訳に、思わず吹き出すスタッフたち。

小道具の笠をかぶったり、木箱の上に足を載せてポーズをとったりと、さまざまなカットを撮影していく中で、河野さんが「首まわりにヒラヒラする布がほしい」と言うと「ちょうどいいの、ありますよ!」と小道具スタッフが言い、古田新太さんの撮影時に小道具の一部として使用した布を再利用して使うことに。それを整えて首に巻いていると「ああして、じーっとスタンバイしている最中は本当にカッコイイのにねえ」と呟くスタッフ陣に、「サービスでふざけてやってるんだよ!」と叫ぶ池田さん。

その後も「ふゅー、えー、うわ、よっ、やるねー、ぐっ、ふふっ、ニヤリ、コー!」などなど謎の声を発しながら、二枚目風、三枚目風、どちらのカットにも全力で取り組む池田さんの姿に、スタジオ内の笑いは絶えないのでした。撮影終了後、池田さんにも『けむりの軍団』のこと、劇団☆新感線のことなど、語っていただきました。

――この劇団☆新感線の39興行・夏秋公演に出ることになった時、まずどう思われましたか。

サンキュー興行がどうというより、最初はこれが古田新太の35周年記念公演でもあるという話を聞いたので「また古田か!」と思いました(笑)。いや、ありがたい話だし僕自身はうれしいですけれども、果たして観てくださるみなさんは喜んでくれるんだろうかと。「また出るのかアイツ」と思われないかと、そのへんが心配です。がんばりますんで、よろしくお願いします。

――倉持裕さんが新感線に脚本を書くのは『乱鶯』に続き、これが二本目です。倉持さんと新感線の相性は、池田さんから見ていかがですか。

『乱鶯』を観た時、ちょっと大げさかもしれないですけど、僕は池波正太郎さんや藤沢周平さんが大好きなんですけれどもそちらに寄せたいのかな、と思ったんですよね。ちょっとビターな匂いのする、いい感じの劇でした、古田くんもシブくてね。だから今回もそういうムードでいくのかと思いきや、意外と黒澤明作品の『隠し砦の三悪人』とか、あのへんの活劇を意識したような台本になっているなあ、なかなかこれは大変だぞ、と思いました。しかも僕は冒頭からなんだかボロ雑巾のように殴られますからね。もはや本当に身体だけが心配ですよ。そんなに殴るの?っていうくらいに殴られまくりますから(笑)。古田くんとも共演経験は長いですけど、僕が古田を殴ったシーンなんて一回もないですよ。あいつから蹴られ、殴られ、簀巻きにされ、ビンタされ。今回も、これ、なにハラスメントだよ?って公演になるんじゃないでしょうか。サマーハラスメントですよ!

――サマーハラスメント、ですか?(笑)

サマーハラスメント、夏の暴力です! この夏、流行らせたいと思います。

――古田さんを殴ってみたかったですか?(笑)

いいえ。倍返しが怖いので。僕は極力、暴力はふるいません。されるだけです。サマーハラスメント!

――(笑)、しかも、その古田さんと一緒のシーンがとても多そうですが。

そうですね。いつもは敵対するキャラクターのほうが多いんですけれども。『秋味』(劇団☆新感線20th Anniversary豊年漫作チャンピオン祭り・秋味R『古田新太之丞・東海道五十三次地獄旅~踊れ!いんど屋敷』2000年)以来じゃないですか、こういう腐れ縁コンビみたいな役どころは。

――美山輝親という役柄については、いかがですか。

倉持くんの脚本だからちょっといい感じのお話になっているところもありますが、それを匂わせつつやるのか、まったく匂わせないでやるのか。どういうアプローチでいこうかというのは、今はまだちょっとわからないです。たぶん、いのうえさんが最終的にはめちゃくちゃにしそうな気もしますが。今のところは虚心坦懐というか、何も考えずに臨もうかなと思っています。(※インタビューは稽古前)

――ちょっと今回は、池田さんがこれまで新感線で演じてきた役柄とは一味違うキャラクターのようにも思いましたが。

だいたいはかき乱して、ふざけてんのか?って役が多うございますからね。でも、本当に『秋味』を思い出したんですよ。あれもムチャクチャなんだけど、意外にいい話だったし。あれは古田くんの役とは昔からの知り合いみたいな役だったけど、今回は出会ってから、だんだん関係が変わっていくみたいな話なので。ただ、お話がちゃんとしているだけあって、また長くなっちゃうんですかねえ。暑いのに、長いとイヤですよねえ。これもサマーハラスメントです!(笑) 活劇ではあるんで、なるべくシンプルに。そして二転三転するような話でもあるから、さらにスピードを上げてやりたいものです。

――改めて、新感線という劇団のどういうところに魅力を感じているのでしょうか。

魅力というよりもですね。結局、あいつはどう使っても文句をそんなに言わねえんだろうと思われている節があると思うんですね。ここ最近、さすがにケガ、病気、身体のメンテが非常に問題になってきたんですけれども、だいたい悪くなる契機になるのがいのうえひでのり演出への参加なんですよ。だからなおさら気をつけていこうと今、思っています。いや、楽しいんですよ、楽しいからやっちゃうんだけど。やっちゃったその先には、骨が曲がっただとか、腰が痛いだとか、どうもだるいだとか。ホント、今年の夏はあまり暑くなければいいな……。

――キャストのみなさんも、口々に心配されていましたよ。

でも、そんなこと言ってる連中のほうもヤバイですよ! だって劇団員と言っても、どこぞの若手劇団ではないんですから。結構、ロートル揃いですから。お互いに、身体に気をつけながらやっていくんじゃないかと思いますね。もう決して、博多に行ってもはしゃがず、騒がず、飲まずってことになるんじゃないでしょうか。きっと、毎晩騒いでいるのは古田くんくらいですよ。

――新感線の39興行ということにちなんで、あなたのサンキューを教えてください。

ありきたりですけど、基本的にずっと感謝しているのは家族ですね。それ以外だと、芝居を作っている演出家とか作家さんとか。大学生の頃から折々に出会った人が、非常に優秀な方ばかりで。もちろん、いのうえさんを始め、それぞれに影響を与えてくれる方が多かったんです。その関係がいまだに続いているわけなので、その方たちにはすごく感謝していますね。だから、この先もまた、これまで全然接点がなかった作り手の人たちとも会って感謝したいなと思います。

――そして、古田さんの新感線入団35周年ということについてもお祝いコメントをいただけますか。

おう、古田、おめでとう。身体が心配だから、もうあまり飲み過ぎないように。身体をいたわって、がんばってくれよ。以上です。

――では最後に、お客様へもお誘いのメッセージをお願いします。

古田くんにはこう言いましたけれど、35年、それも真ん中でやり続けるというのもなかなか珍しいとは思っているんですよ。みなさんも、われわれを老人になったと思っているでしょうが。まあ、悪い癖で切羽詰まるとついつい、やっちゃうんですよ。でも決して、舞台をヒヤヒヤしながら観ないでほしいんです。こいつらは絶対ケガなんかしないんだと思いこんでいただいて、それで暑い夏を一緒に乗り切りましょう! ぜひとも、よろしくお願いいたします。

TEXT:田中里津子 撮影:田中亜紀

/けむり/アワブロ05「河野まさとくんと中谷さとみさん」

さあ、ゲストの方々のご紹介もあらかた終わったことですし、そろそろ皆さんお待ちかね! 劇団員たちのオポンチな姿でもご紹介していきましょうか。ストーリーを運ぶ人々がカッコよかったり渋かったり面白かったりする合間に、劇団員たちがユル可笑しなシーンを紡いでいきます。例によって不思議な人々がたくさん出てきますよ。

そんな中から、今日は河野まさとくんと中谷さとみさんの二人を取り上げたいと思います。

今作では、河野くんとさとみさんはコンビのようにセットで出てきます。ていうかカップルなんです。威勢だけはいいがマザコンでちょっと足りない役の河野くんと、負けん気が強くてちょっとエロい役のさとみさん。変なカップルです。

そんな二人の愛のあるシーンをご覧下さい。

手を広げて近づいていくさとみさんを恐怖の表情で見つめる河野くん。なんでしょうか。襲われているんでしょうか。ええ、襲われているんです。

このシーンを向こう側から見てみましょう。

更にアグレッシブです。アグレッシブに襲っています。勢いが凄すぎて写真もブレまくっていますが仕方がないのです。それくらいアグレッシブだってコトですよ。

そしてこの後、こうなって。

更にこうなって。

最終的にこうなります。

なんかやりきった感が漂っていますが、別にやりきってはいません。画面左端で見守っている舞台監督の芳谷さんも呆れ顔です。

まあ、こんなカンジの二人なのですが、似たもの同士というか、楽をすることに関しては苦労を惜しまないトコロが共通しています。ある場面を作っている時に、出演はしているんだけどもうセリフがない、というシーンになりました。舞台の前の方では何やら真面目な会話が繰り広げられているが、私達はもうセリフがない。そんな稽古中、気がついたらこんなことになっていました。

仲良くセットに腰掛けて、なんだか楽しげに稽古を見ていました。いや、まだシーンは続いていますよ。あなたたちも登場人物ですよ。しかもそこは本来は壁ですから座れませんよ。まあ、いいでしょう。それがあなたたちです。

戦国末期のある国を舞台に、変なカップルだけじゃなくて、戦国大名やお姫様、博徒に盗人、農民に商人にお坊さん。様々な人々が登場し、それぞれが必死に生きていくお話です。痛快娯楽作品になっておりますので、どうぞお楽しみに!